ここ最近、たくさん映画を観たので紹介します。まずは劇場で観た作品から。
「マイティハート」
・見終わった後に胸が苦しくて、悲しくてたまらない気持ちになりました。2002年にパキスタンで取材中にテロリストに誘拐、殺害された実在のジャーナリスト、ダニエル・パールの妻が著した手記を映画化した社会派ドラマです。
身重の中、夫と共にパキスタンに向かった妻。危険を伴う仕事である事は彼らも重々、承知の上だったと思うけど、あまりに悲惨すぎました。でも、これが現実なんです。まだ、事件から5年しか経っていません。妻はどんな気持ちで手記を書き上げ、この映画を観たのでしょうか。
日本にも自ら危険地帯に乗り込んで取材をしているジャーナリストがいます。そして、命を落としてしまう人も。
ただ、そういう人たちの取材によって、私達は紛争、宗教問題で揺れる国々の実態を知る事が出来るのです。それが、悲しい現実なんですね。
「続・三丁目の夕日」
・気持ちよく泣ける映画でした。このキャストでなければ作れなかった素晴らしい映画です。泣けて、笑えて、最後にまた泣ける。日本映画の実力を発揮した作品ではないでしょうか。
やはり、主演男優は吉岡秀隆ですね。もう、顔を見ただけで泣けてきます。もともと、泣き顔の彼がいい台詞を言うともう私の涙腺はゆるゆるです。あの、不器用な感じがもうたまらないです。子役もみんな演技派です。レベル高し。今回はパート1よりももたいまさこの出番が多くてうれしかった。個人的には彼女にベスト存在感賞をあげたいです(笑
「転々」
・これ最高です!ドラマ「時効警察」の監督&メンバーが大好きな人ならこの映画も大好きなはず。話の流れ、一つ一つの台詞が凝っていて、観客を飽きさせず、ここでこの人を起用するか!という意外性がまた面白い。三浦友一の長髪でどこか汚らしい感じもオダギリジョーの将来にあまり希望をもっていない大学生8年生も2人の雰囲気にぴったりでした。ミニシアターらしい、とっても心の温まる作品です。超超おすすめ☆
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「あるスキャンダルの覚え書き」
・主演の女優2人が上手すぎて、どんどん映画に引き込まれていきました。ロンドン郊外の中学校で歴史を教える教師バーバラ・コヴェット(ジュディ・デンチ)はある日、新任教師シーバ・ハート(ケイト・ブランシェット)に興味を抱き、何とかして親しくなろうとします。そんな時、バーバラはシーバのとんでもない秘密を知ってしまうのです。
そしてバーバラはそれを日記に書き記していきます。心を許せるのが愛猫だけだったバーバラの前に突然現れた美しいシーバ。2人が辿る運命は・・・・。
怖くてハラハラしてなんか、映画観てる~って感じです。私は大好き。
「東京タワー」
・この映画を含めて、2時間ドラマ、原作本、連ドラ(これはラストの方だけ)全て制覇しました。一番良かったのはやはり、原作本。泣きました。電車の中でも泣いたし、ご飯を食べながらも泣きながら読みました。主人公マー君に自分の精一杯の愛情を死ぬ時まで注いできたオカン。最期まで東京タワーに登れなかったオカン。でも、たくさんんの東京での仲間に送られたオカンはとっても幸せだったろうな。
映画は汚らしい格好がおそらく日本人俳優で一番に似合うオダギリジョーがマー君を熱演。上手かったです。人間として堕落している部分やオカンへのマザコンぶりが本当に上手かったです。樹木希林は文句なく素晴らしい女優さんです。東京での慣れない生活にとまどいながらもマー君の傍にいられる幸せな気持ちやオトンの前で見せる少女のような恥じらいの顔、抗がん剤に耐えて苦しむ様子がリアルで涙を誘いました。見終わった後、私ももうすぐ一緒に暮らす母親の事を思い出してしまったのでした。